2012年5月10日木曜日

「これでいいのだ」という、強力な真言(マントラ)


朝日新聞デジタル:【宮崎】 うつ病予防に「バカボン」作戦 - アピタル(医療・健康)
リンク先は、うつ病予防策の記事。


記事の中で、バカボンのパパの「これでいいのだ」が取り上げられている。
そして、"バカボンのパパの風に前向きに考え、自己肯定につながる助言……"とも書かれている。


この記事に大きく文句をいうわけではないが、一言言わせて欲しい。
「『これでいいのだ』と言うには、覚悟がいるんだよ」


「これでいいのだ」のタモリによる解釈が秀逸。
それは、赤塚不二夫への弔辞にでてきます。
あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は、重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を絶ちはなたれて、その時その場が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは見事にひとことで言い表してます。すなわち、「これでいいのだ」と

タモリさんの弔辞(全文)/赤塚不二夫さん告別式 | 全国ニュース | 四国新聞社より引用



この冒頭で言っている内容が凄まじい。
「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに前向きに肯定し、受け入れることです」
この姿勢は、当たり前のように聞こえる。でも、実践するのは、本当に難しい。

でも、これができないと、ダメなんです。
「これでいいのだ」と言っても、口先から出た言葉であれば、間違いなく空虚なものになってしまう。相手には届かない。

本当に覚悟がいるんです。


こんな風に考えていると、「これでいいのだ」って、自分の中では、真言(マントラ)のような位置づけになってしまってます。

この真言は強力です。
抑うつ状態の人に対して、大きな効果があるはずです
でも、強力な真言は使いどころが難しいのです。使い手を選ぶのです。

自分は、まだこの真言の使い手に成れていません。

早く、そうなりたいですねぇ。






追記:
タモリの弔辞を文章化したものの多くは、「重苦しい意味の世界」ではなくて、「重苦しいの世界」と表記されています。
抑うつ状態の人の心の状態を考えた時に、「意味の世界」としたほうが、スッキリくるので、リンク先の文章を採用しました。