2013年6月14日金曜日

正論でもなく、トンデモでもなく、「屁理屈」が知りたい



呟ききれないこと: 「母さん助けて詐欺」と「統合失調症」の共通点は……: 'via Blog this'

と、昨日ブログを書いてから、考えたことがあったので、その続き。


他の医療者が現場レベルで、どんな風に「統合失調症」を説明しているか。すごく知りたい。 

小さな規模でも講演の形をとったり、パブリックな要素のある講義みたいなもので、統合失調症という疾患の説明をするのなら、「教科書的な正しさ」のある説明をすることになる。多分、操作的診断基準に基づいた説明になる。



Light bedtime reading / Richard Masoner / Cyclelicious

ところが、実際の現場、つまり、診察室で患者さんや家族の人へ病気の説明をする場面では話が違ってくることがある。「教科書的な説明」では納得してもらえないことも、しばしば。
「頭で理解できても、腑に落ちない」という状態。
そういった場合に、「腑に落としてもらう」ことを目的にした説明をしないといけないわけで。

教科書的な説明が「理論」であるならば、腑に落ちる説明は「屁理屈」という方向で考えるのも一つの手
理解ではなく、納得が目的。



まだ「精神分裂病」と呼ばれていた頃。
「引き裂かれた自己」も読んでいない不勉強な自分は、患者さんの状態をなんとか「分裂」という言葉に結びつけることができるように説明をしていたこともあった。
アドリブ的な説明だから、大分忘れたけれど、「とにかく、こんな状態なので、○○さんとしては、精神が引き裂かれて、分かれてしまうくらい、辛くなる病気なんです」みたいなことを口走っていた記憶がある。

こうなってくると、「理論」とは言えなくて、「屁理屈」の展開。それでも、ある程度納得はしてもらえていたと思う……
多分、今の精神科医療の現場では、患者さんの言動や状態を「統合失調」という言葉に結びつけるために工夫された説明がいろいろとされているはず。
その説明を聞くと、参考になる部分が多いはず。

症例集じゃないけれど、いろいろな場面での「屁理屈」集っていうものがあれば、便利じゃないかなぁ。
「へ理屈」の必要性を感じているタイプの人間は、他の「屁理屈」を知ることで、自分の「屁理屈」のレベルを上げることができるはず。

「こんな説明、間違っている。これは医療じゃない」なんていう”無粋な”批判が、一番邪魔になる。この邪魔をどうするかというのが、問題になるよなぁ。