2013年6月17日月曜日

遠回りになってしまった患者さん

不定愁訴の患者さんの外来初診。時々、病院に来るまでに、次のような経験をすることがある。

どうにも改善されない症状に、かかりつけ医が困って、別の病院に紹介。
その病院も困って、総合病院に紹介。
総合病院は、受診の経緯を聞くなり、心療内科(ただし、その病院に、心療内科は無い)受診を勧める。
近くの精神科のクリニックは予約待ち。
仕方なく、民間精神病院受診。


こういった経緯の初診を診察する時には、なんとも言えないディスアドバンテージ感を覚える。



Moods of Demeanour - "What?"/Impatience / seishin17



心療内科を勧められたのに、精神科、しかも、今の勤務先のような古いタイプの民間精神病院を受診せざるをえなかった患者さん。
その心中のモヤモヤしたものは、理解できる。そのモヤモヤの解消するには、多少なりとも労力が必要とされる。

「心療内科」という言葉に期待を持っていた患者さんが、「精神科医」から厳しい現実をつきつけられた時。「心療内科にしておけば……」、「やっぱり、精神科は……」といった気持ちが出てくることは、当たり前。
このモヤモヤした気持ちの緩和から始めざるをえない治療は、どこか遠回りしている気してならない。

そういった遠回りが、治療的な効果を発揮する場合も少なくはない
でも、遠回りの段階で、脱落しちゃう患者さんも、同じように少なからずいるわけで。
そうなると、やっぱりこういった遠回りっていうのは、治療におけるディスアドバンテージじゃないかと感じてしまう。


こちらとしては、脱落した患者さんも、どこかの病院で上手く治療に結びついてくれたら……って、願うだけだけど。



Pray / mjs6p