2013年8月2日金曜日

”頭の中でわかっている内容は”、けっこう危うい


現実的処理能力が低いことに自覚のない患者さんと、思い込みがちょっと強いコメディカルのコラボに、頭を悩まされていた。
まぁ、いつものことなんだけれど。
患者さんの個人情報の問題があるので、具体的な内容は書けない。
でも、色々と考えることはある。



y2.d40 | worry lines / B Rosen


思い込みがちょっと強いコメディカルの人は、そう珍しくもなくて、往々にして記録が上手くなかったり、疎かであったりする人に多い印象。

例えば、
「この件、どうしたらいいんですか?」と聞かれる。
「じゃあ、確認したいから、その時の記録を見せて」
「まだ、書けてません」
「えっ、それって昨日のことでしょう? 記録してないの?」
「いや、先生に相談してから、書こうと思ってました」

こんなやりとりから、始まった相談というのは、なかなかまとまらない。
それは、客観的な情報が乏いし、こちらからの提案も通じにくいことが多いから。
そして、その人の頭の中だけで、一つのストーリーが出来上がってしまっているから。

何らかの対応をしたら、まず記録をする。そして、記録に基づいて相談。相談した結果をまとめて、また記録する。
この手順を疎かにしている理由を聞くと、「頭の中に覚えているし、わかっているから大丈夫」という答えが返ってくる。

”頭の中でわかっている内容は”、けっこう危うい
それは、柳の下の幽霊であったり、裸の王様の服であったり、実態はなくて虚像に近いものであることが多い。
そもそも、頭の中というのは、結構混沌とした闇の世界だったりするわけで……



メモやノートに書き出すこと。

誰かに話して、きちんと説明すること。

こういった作業は、思っていることを具現化する。
言い換えれば、頭の中のわけのわからないモノを闇の中から光の当たる所に引っ張りだして、はっきりとその正体を見定める手続きになる。
正体をきちんと掴むことが出来れば、当然、上手く対応できることになる。
記録することの大切さは、こういったところにもある。



Taking notes / @boetter


だから、柳の下の幽霊と格闘するのは勝手だけれど、お願いだからこっちを巻き込まないで欲しいなぁ。やれやれという気持ちになりますな。