2013年9月11日水曜日

「死にたいって、考えたらダメ」という悪手


このツイートをみて、少し考えてみたこと。


うつ病などで、希死念慮を訴える人に対して、「あなたは、病気のせいで、そんなことを考えてしまっている。今は、考えたらダメ」というアプローチをしてしまうケースが、時々ある。
希死念慮で苦しんでいる人を目の前にした時に、「考えたらダメ」とか、「考えないようにしましょう」と言いたくなる気持ちは理解できる。
でも、こういった言い方は、わりと悪手だったりするので、注意が必要。

希死念慮がある状況で、「”今”死にたい気持ちになっている」ことは、患者さんにとっては、紛れも無い事実。
周囲の人間は、その事実を認めて共有する。それが大切。

「死にたい気持ち」を共有すると、「じゃあ、どうすればいいのか」、「間違った言い方をしてしまったらどうしよう」といった不安が、切実に心の底から湧き上がってきて、いたたまれない気持ちになることも、しばしば。
でも、それに耐えることが、「受容」であったり、「共感」であったりするかも

同じように不安に耐えている存在が傍にいること、それ自体が、患者さんの気持ちに届くものかもしれない。

「病気だから、そんな気持ちになるんだよ」という言葉は、患者さんに伝える言葉ではある。それと同時に、対応する側の人間が、自分の心の支えにするための言葉であるかもしれない。


Counseling / Alan Cleaver



こういうことを考えると、「今、この場所で起こっていること」という感覚って、大事なんだろうなと思い直しました。