2013年12月5日木曜日

「頑張ってください」は、難しいよね


うつ病の患者さんに、「頑張ってください」という言葉をかけてはいけないのかという問題。



118/365 Worry / Vinni123



まず、自分自身としては、「この病気だから、こういった答え方をしよう」的な考え方に縛られるのは、好きではない。患者さんの状態に合わせて、受け答えもアレンジしていくことが大切ではないかと、いつも考えているからだけど。
状況によっては、アレンジした「頑張ってください」という言葉を、うつ病の人に伝えることもある。

かといって、基本を外れてことが良いことだとも思わない。
患者さんの状態の評価や見立てが難しいことも少なくない。その状況では、基本に則ったやり方が正解。

基本を外れる時には、そのリスクも背負うことを覚悟してから

リスクとベネフィットのバランス感覚が試されることになるわけだし。このバランス感覚を身につけるのは、難しい。だからこそ、基本を外れるやり方は、他の人に単純にお勧めできるものではない。

うつ病の患者さんに対して、「頑張ってください」と声をかけたい時もある。
でも、自信がなければ、それは避けたい。

その代わりに、「頑張ってください」というフレーズを使わずに、「頑張ってください」と伝える術をひたすら考える
考えた数だけ、「頑張ってください」という言葉を、上手く使えるようになってくるはず。
具体的には、状況設定のコントロールの仕方とか、言葉の選択や言い方とかが、身についてきている。



May I help you? / qthrul



じゃぁ、どれだけの経験があれば、基本から逸脱できるか……
それは、使う人の自己責任における判断だよね。誰が決めるわけでもない。自分自身が決断すること

決断できないのであれば、原則から外れるのは止めた方がいい。原則というのは、そのためにあるのだから。
そして、正解のやり方がどんなものか。それは、誰にも分からない

でも、わからないところが、現時点での、この分野の医療の面白いところじゃないかしらん。